ひなぎく心理ルームでは臨床心理学の立場から、いろいろな心の「悩み」や「葛藤」、「違和感」などに対してお話を充分にお聴きし、共に見つめ、整理しながらカウンセリングを進めていきます。
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小指だけ友達になろう

私が精神障害者の小規模作業所の職員をしていた頃のお話です。

もう20年近く前になります。
出来て間無しの作業所で、メンバーさんは約15人ほどだったと思います。

皆、主治医があり投薬治療と平行して作業所の利用をされていました。
状態も概ね安定されており、毎日みんなと楽しく作業をしていました。

精神障害者の方をよくご存じの方はおわかりかと思いますが、みなとても優しい人ばかりで、この人たちの怒りや憎しみはどこに行ってしまったのか?と、よく思ったものでした。
やがて、あ〜、そうか幻聴になって表現されているのか、なんて勝手な持論を抱くのでした。(笑)

忙しく今では考えられないのですが、プライベートな時間も近所のメンバーさんとは一緒に銭湯にいったり、
休みにはライブに誘ったり、飲みに行ったりということもありました。
夏には海水浴に行くこともありました。
「連れて行ってあげる」 という上から目線などでは決して無く、私自身も本当に楽しく関わっていました。
「あの時代は本当に楽しかったね」が、当時のメンバーさんとは口癖になっているほどです。

私の中では目一杯楽しく過ごすことが、メンバーさん達にとってどれだけ有意義な事であるかを片方では感じていて、その事も私の充実感として跳ね返っていたようには思います。

この様な関わりをしている私でしたが、メンバーさんの中には外出してお出かけするということ自体
とても手に負えることではないと言うメンバーさんもおられました。

その方は多くを語らずやさしく穏やかで、遠慮がちなとてもいい人でした。
でも、なかなか人と楽しげなコミュニケーションを出来るタイプの人ではなく、いつも私が他の人と冗談を言ったりするのを楽しそうに聴いてほほえんでおられました。

その方に私がいった言葉が
 「小指だけともだちになろう」 だったのです。

何をおっしゃってるの??? と、思われても仕方ありませんね。(笑)

忘れもしません、その人がロッカーから荷物を出して帰ろうとされている時でした。
私は小指を出して、「小指だけ友達になろう」 と言い、指切りをしたのでした。

その方は、驚く風もなくにこやかに応じて下さいました。

私は、何を思ったか。  
その方が、人との距離が近しいことに恐怖というか、圧倒される感じを抱いているように思われたのです。
だから、ただ単に友達になろうというのではその方にはありまにも強烈すぎて、手に余ってしまうだろうと考えたのです。
だったら、小指だけなら無理なく、圧倒もされず友達になってもらえるだろうと考えたのです。
お互いの小指同士で遊びに出かけると言うことはないのですが(笑)、私は満足したのを覚えています。


気持、心をふれあわせたかったのだと思います。


妙案だったなぁと、現在の私がいたく感動しております。  (笑)


また、自画自賛ですか?   (笑)


はい。



(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)







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