ひなぎく心理ルームでは臨床心理学の立場から、いろいろな心の「悩み」や「葛藤」、「違和感」などに対してお話を充分にお聴きし、共に見つめ、整理しながらカウンセリングを進めていきます。
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「今、ここ」 を読む人たち
臨床心理士の仕事の中で、カウンセリング(心理療法)を行うことは、その中心的活動の一つと言って良いと思います。

カウンセリングを行う中で、我々は、クライエントさんの様子を観察し、心理的ありように、思いをめぐらせています。

客観的な情報だけでは、甚だ不足で、カウンセリング場面での「今、ここ」に、非常なる注意を向けているのが、実際です。

カウンセリングは、一回で、なにがしかの作業ができる場合もありますが、取り組む課題を明確にし、継続的に進めていくことが大半となっています。

継続していくなかで、理解が深まる部分は確かに大きいですが、カウンセリング場面での心理的動きを、キャッチしていくことは、クライエントさんの心理的洞察の促進には、欠くことのできない要素といえます。

そのセンスを、発揮する職業としては、臨床心理士などは、非常にマイナーで、そんな感覚を必要とする仕事ということすら、理解の及ばない範囲なのではないかと思います。

先日、百貨店に洋服を買いに出かけることが、ありました。

その洋服は、目当てにしていた物ではなかったのですが、目をひいたので、羽織らせてもらい、
店員さんとのやりとりが、始まりました。

羽織ってみると、思っていたイメージ(色合い)と少し違いました。


「あ〜、実際着てみると、この色目が、逆の方がいいなぁ、という感じですね。」

「そうですね、割とそう言う風に言われる方かありますね。」

そして、すかさず、
「こちらの、黒を基調にした方を、よろしかったら羽織って下さい」

「なるほど、こっちの方が、まとまりがあって良い感じはしますね」

「そうなんですよ、初めはみなさんこちら(初めの分)の方に目がいかれるんですけど、実際に着てみられたら、こちらを選ばれる方が、多いんです」

私が、初めの分に目をやると、
「もう一度、こちらを羽織ってみられますか」

「そうですね」

中に合わせる、洋服を違った物をもってこられる。

「あ〜、下に合わせる物で、感じが違ってきますね」

私が、また初めの分が、いいかなと、気持ちが動いたのを感じとって、
「こちらの方が、下も併せやすいですし、雰囲気が柔らかい感じもでますし」

実際は、この何倍もの言葉をやりとりしたわけですが、本当にうまいなぁ〜と、感心しました。

私は、思わず笑いながら「本当に、うまいことやりとりされますね」と、店員さんに、言葉を返しました。
店員さんは、何を評されてるのか、ピンとこない風で、さしてリアクションはありませんでしたが。

口先だけで、よくお似合いですよとか、通り一遍の応対しか出来ない店員さんもいると思うのですが、
この方は、私の心の動きに沿って、私の感想を肯定しながら、購入の可能性のある芽に、集中して注意を払い、言葉を紡ぎ、結果、私に気持ちよく買い物をさせました。  見事でした。

店員さんが、レジに向かうとき、ふっと、周りを見ると隣の店員さんと、向かいの店員さんも、私達のやりとりを食い入るように見ておられました。

もちろん私と目があうと、持ち場の仕事をしてる振りをされましたが。    (笑)

ちなみに、見ていた店員さん達は、割と年配の方で、この店員さんは、若い方でした。
どんな職業もある種、年齢やキャリアだけでは、はかれない「センス」が、あるのだろうと思います。
見ていた年配の方々が、出来ない方かどうかなどはもちろんわかりませんが、興味のあるやりとりを、若い店員さんがしていたことは確かなようでした。


また違う話ですが、以前、私の家を訪ねてきた、ある宗教団体の方達と、仲良くなりました。
その子達(女性2人)は、私よりも年下で、親がこの宗教をはじめたという、二世でした。

結論からいうと、この2人は、めちゃくちゃ話を聞くのがうまいのです。

専門家の私も、脱帽なほどに。

心底私に興味を持ち、楽しそうに、話を聞くのです。

その態度は、なかなか専門家でも、出来そうで、出来ない物だと思うのです。

私は、その宗教に関心はないのですが、この2人をとても気に入って何年もの間、仲良しでした。
その間に、この2人が、また違うひとを何人か、連れてくるのです。

そして、その人達のことを、私が分析するのです。
ある時は、あの人はあなた達の言う、「サタン」だよ。 と、 断言したことがありました。

そんなときも、決して私を否定せず、興味を持ってその話を聞いていました。
余談ですが、やはり「サタン」だったらしく、程なくその方は、それなりの地位だったにもかかわらず、
脱退に追い込まれたそうです。

そのことも、「岸田さんのいったとうりだったのよ〜!」と、うれしそうに聞かせてくれました。

私の「センス」が、どうかは棚に上げさせて頂いて、職種や役割が違っても、人と関わるとき、
「今、ここ」を感じ取る「センス」のいい人が、いるもんだなぁ、というお話でした。  (笑)



              



              



蜂の恐怖も吹っ飛んで、夢中で撮りました。 (笑)

最後の写真が、私の中では納得がいき、撮影終了出来ました。

     私の「センス」は・・・・・。   (笑)

 もちろん、良しとしておきます。 自画自賛、人の手をわずらわさない。    (大笑)




| 自然・寺社・動植物 | 20:43 | comments(0) | trackbacks(0)
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