ひなぎく心理ルームでは臨床心理学の立場から、いろいろな心の「悩み」や「葛藤」、「違和感」などに対してお話を充分にお聴きし、共に見つめ、整理しながらカウンセリングを進めていきます。
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子どもの発達と精神分析

過日、京都府臨床心理士会 子育て支援部局研修会(キンダーカウンセラー研修会)で、

京都基督教福祉会児童発達支援センター洛西愛育園の発達相談員(臨床発達心理士)

睫攘短卆萓犬里換峙舛紡臺儡玉辰鬚Δ院▲▲奪廚留燭咾帆蠕りました。

 

まずもってお伝えしたいのは、睫收萓犬里換峙舛瞭睛討長年の(ご自身でこの(フロア)中でおそらく最も高齢だろうと言われていましたが)臨床経験から紡ぎだされているということです。

それが故の重みがあり、また、それがゆえに、人のこころの成熟を扱う仕事の共通項がくっきりと見え、私の興奮と感動を喚起した次第です。

 

私は精神分析的心理療法での開業臨床を生業としており、それ以外に小・中学校、幼稚園にも臨床心理士として勤務しています。

開業は精神分析の理論(対象関係論クライン派、特にビオン)そのものを背景にして臨床を重ねますが、それ以外においても、その設定に違いはあるものの、私が行っている心理臨床の背景にはすべて精神分析の理論が自然とそこにあるといえます。

 

睫攘短卆萓犬旅峙舛涼罎濃箸錣譴燭海箸个修里發痢△修靴董△海箸个砲垢襪海箸琉婬舛随所に語られたことに、特に感銘を受けました。

まだことばにはできない幼児が、ことばの世界に住んでいるのかどうか、ものに名前があるということが分かったり、言葉を使って考えることが(こころの中で)できているのかどうか、と言われます。

実際の教育現場で、私がお伝えすることに、大人が意識できているこどもの情緒について、ちゃんと大人が言葉にして伝えることをしてあげてください、ということが多くあります。

大人は色々なことを連想し、感じとっているのに、以外とそれはこども達に伝えられていないのです。

 

こどもの言葉が少なく遅いのでは?と、相談に来られたお母さんは、話してもまだ言葉が分からないと思ったので、赤ちゃんの頃はほとんど話しかけてはいませんでしたと、教えてくださいました。

睫收萓犬慮斥佞鬚借りすると、「ことばの世界に住む」ことにおいて、後発になったのかもしれないと連想されました。

 

また、子どもにおいては楽しみながら体を動かすことの重要性を挙げられ、体をコントロールできるようになるということは、イコール、こころをコントロールできるようになるということなのですと。

つまりそれは子どものこころで身体を意識化するということだと。

使い勝手のいい体でないとあらゆる表現はできないと。

圧巻です。(笑) 文字を表現することにしろ、何事をするにせよ身体を動かすということですものね。

 

そして、ことばの機能について、スピーチ、思考、行動制御等、と言われます。

こどもの言語化を施す、それはすべて情動と共にあり、何事も経験しないことには育たないのだと。

認知(知識)ではダメなのだと、経験をことばにすることなのだと。

 

挙げればきりがないほど、沢山の刺激を頂きました。

子どもが育つということにおいて大切なことは、私たち精神分析臨床家にとっても、最も重要なことと

リンクしているという事実を改めて目の当たりにし、大喜びの私でした。

フロイトは精神分析は情動交流だと述べ、ビオンの代表的な論文には「経験から学ぶ」があります。

精神分析において、情動交流を為しながら、自身の感情、情動(逆転移・対抗転移)を意識化し、その行為(思考の含まれる行為および解釈)を調整(活用)するには無意識下であるにせよ一旦、ことばを通過していることだと思われます。

この視点に関しては、我々、精神分析臨床家の師である、松木邦裕先生が「転移は思考である」との論を進め、教示くださっているところです。

我々の(私の)乳幼児心性を使って母と乳幼児、双方のこころを漂わせ(この記載は私の思う一義であり、重層的に表現は有り余るほどあります。とだけお伝えし、ここでは省略致します)、対象者(患者・クライエント・アナライザンド)の乳幼児心性を扱っていく側面が精神分析にはあります。

ビオンのコンテイナー/コンテインド理論を思うなら、なおのことです。

 

終わりごろに睫收萓犬蓮◆×、勝ち負けで育てていくと難しくなる、情緒的に育てていくようにと言われました。

クラインやビオンの理論で言うなら、Psポジションではなく、Dポジションで子育てを、ということに他ならないでしょう。

もちろん、Ps⇔Dで、時には子どもに対してのネガティブな思いや、思いも抱かない程の非存在とする時も、行き来するということでしょう。

図らずも、年始の保護者向けの講演(中学校)では「子育てに悩むことそのものに意義がある」とのお題で行う予定で、今回の睫收萓犬里換峙舛任粒悗咾盂萢僂気擦督困たいと思います。

ありがとうございました。

 

久しぶりに、それなりの長さのある文章となりました。

経験を言葉にしてみました。(笑)

 

それでは、この辺で、失礼いたします。

 

年の瀬のお忙し折のご精読、ありがとうございました。

 

 

| 臨床心理士 | 14:57 | comments(0) | trackbacks(0)
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