ひなぎく心理ルームでは臨床心理学の立場から、いろいろな心の「悩み」や「葛藤」、「違和感」などに対してお話を充分にお聴きし、共に見つめ、整理しながらカウンセリングを進めていきます。
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ブラック・スワン
約3か月半ぶりに、ようやく映画を見に行く時間が取れました。

少し前は見たい映画が目白押しだったのですが、今はほとんどなく、唯一「ブラック・スワン」が、生き残ってくれていました。 

2時間弱の映画ですが、あっという間に時間が過ぎました。
随分前にすでにいかれた方が、先生の職業関連の映画です!! と言われていて、その主人公の心の闇の組み立てられ方は、現実問題として日々、私の職業にまつわる分野での難題で難敵な題材が扱われておりました。
おっしゃる通り!! という感じでした。

何を隠そう、母子関係ですね。
娘のことを祝おうとケーキを買ってきた母に、こんなに沢山食べられないよ・・・と、娘が言うと、感情的にケーキをゴミ箱にほかそうとするシーンなんかは、ある種の真実を表現するのに充分すぎる生々しさを兼ね備えておりました。

いやいや、ホント迫力がありました。

現実と夢と狂気が入り混じった展開ではありますが、もてあそばれているようなイライラ感はなく、作品の迫力、説得力として伝わってきました。

ただ、半分ほど過ぎたあたりで、1人、年配の女性が映画館を後にされましたので、作品が言わんとする母親像に対して何か思われたのかな?
と思ったりもしました。 ただ用事が入ったとか、体調が・・・かもしれませんが。

主人公の才能を開花させようとかかわる人たちも、そこまで介入する?という位ではあるものの非常に的は得ており、主人公も狂気してしまいました、ちゃんちゃん。ではなく、狂気しながらも、何か自分の超えていかなくてはならないものにしっかりとぶち当たっており、作品として、非常に統一されたテーマがしっかり描かれていると感嘆しました。

まぁしかし、しっかり描かれているだけに、緊張感を持って見させていただきましたよ。

作品にサブタイトルをつけるなら、「ギリギリ」 ですね。(笑)
周囲の人の介入のありかたも、本人の精神も、作品全体のバレイの舞台という緊張感も、すべてがぎりぎりな感じでした。
が、その緊迫感を白鳥の湖の音楽と華麗な踊りが作品を品よく融合させている塩梅も見事でした。

しかし、ギリギリ感を普遍性(作品全体)とせず、主人公の母子関係における未成熟なものにまつわる葛藤
(ピントの外れた自己愛的干渉を愛とした母の養育ゆえに育たない部分)を克服していくプロセスととらえると、パニクっているのは本人の心理状態のみとも見えなくもないですね。

ふっと思いましたが、この映画のある種の狂気にまつわるシーンは、私が幼少のころに見ていた悪夢の感じで、私だけでなく、悪夢といえばこんなか感じ!と、思われる方もおられるのではないかと思います。

場面が・・・というよりも、追いつめられる感覚といいましょうか。 はい。


個人的には、さかむけ(指の根元のささくれ)を反対向けにめくる様子などは、こちらもリアルに想像できるだけに、こたえましたね。(笑)

そう考えると、狂気ではなくある種のリアルを徹底的に追求した作品なのだと、思えますね。
きつい・・・・という人も、いるのでは? と、心配するほどです。

ということで、作品としては素晴らしですが、個人的にはリアル過ぎて、そんなこんなを勝手に考えてしまい、そこがかえってマイナスとなり、

星!! ★★★半です。


星がいくつかなんて、だれにも聞かれていませんが・・・(笑)


それでは、今日はこの辺で、失礼します。



いつも、ありがとうございます。




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