ひなぎく心理ルームでは臨床心理学の立場から、いろいろな心の「悩み」や「葛藤」、「違和感」などに対してお話を充分にお聴きし、共に見つめ、整理しながらカウンセリングを進めていきます。
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代理ミュンヒハウゼン症候群
京都地裁で、母親が娘3人の点滴に水道水を混入して死傷させた事件の判決が、くだりました。

読売新聞(京都)では継続的に取り上げられ、裁判員制度がスターとして以降、もとっと難しい事件と検察側は評していたとあります。
その事を物語るように、過去最長の9日間の審理期間を要したとのこと。

母親が「代理ミュンヒハウゼン症候群」という精神障害であることが、典型的な傷害致死や傷害事件と単純に比較することができず、その障害がどのような物であるかの理解もした上での審理が必要とされました。

代理ミュンヒハウゼン症候群とは、こどもを故意に病気にさせるなどし、献身的に看病することで、周囲からの関心をひこうとするものです。
児童虐待です。
被害を受けた娘は、いずれも四歳未満の乳幼児です。

この母親に罪悪感などは存在していたのでしょうか?


判決は、「身勝手で自己中心的」と、実刑で懲役10年でした。


審理の経過を知らせる新聞紙上で、母親の弁護側の精神障害なのだから・・・という内容に、とんでもない!! と、うちふるえる私がいたのですが、私的には満足のいく判決となりました。

私個人が仕事の中で、代理ミュンヒハウゼン症候群のクライエントと相対したことはありませんが、
クライエントの母親は? というと、この病理と同じようなライン上にある心性を感じることが無いとは言えません。

精神障害者の指導員をしていたころ、「大変・大変」と嘆く母が、いざこどもが良くなっていく方向に動いたとき、足をひっぱる・・・・、生々しい話ですが、その矛盾を私は肌で感じたことが何度もあります。


虐待をする側のとてつもない罪悪感が存在することも、知っています。

ただ、この代理ミュンヒハウゼン症候群などの親のこころの有り様はどうなっているのか。

このケースに限りませんが、どのような心性でこの様な犯行にいたるのか、逮捕した後に、更正教育を兼ねた形でも何でも良いので、研究して欲しい。

そのように強く望みます。
被害者家族の心情・・・という問題がありますが、よりよい社会にするための研究材料となることで、犯罪者にも社会貢献をしてもらいたい!! そう考えるのは私だけでしょうか?



われわれ臨床心理士のような心理職が、しっかりと国家資格化されていないこともこのような取り組みが進まない、大きな要因のようにも思います。






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