パニック症/パニック障害は、A.(1)動機、心悸亢進、または心拍数の増加
(2)発汗(3)身震いまたは震え(4)息切れ感または息苦しさ(5)窒息感
(6)胸痛または胸部の不快感(7)嘔気または腹部の不快感
(8)めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
(9)寒気または熱感(10)異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
(11)現実感喪失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)
(12)抑制力を失うまたは❝どうにかなってしまう❞ことに対する恐怖
(13)死ぬことに対する恐怖、などのうち、4つ、またはそれ以上で、
突然、激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達することを
繰り返すものです。
B.発作のうち少なくとも1つは、以下に述べる1つまたは両者が1か月(またはそれ以上)
続いている。(1)さらなるパニック発作またはその結果について持続的な懸念または
心配(例:抑止力を失う、心臓発作が起こる、❝どうにかなってしまう❞)
(2)発作に関連した行動の意味のある不適応的変化(例:運動や不慣れな状況を回避
するといったパニック発作を避けるような行動)
(DSM-5:参照)
パニック症/パニック障害は、不安にまつわる困りごとのうちの一つです。
検索のキーワードでもよく見かけるのでこのテーマでのアップとなりました。
心療内科や精神科にいけば抗不安薬を始めとする投薬による治療となるでしょう。
心理療法で対応するならば困った症状に焦点をあてる認知行動療法などがあるでしょう。
これらの方法で解決がつくならばそれもよいことと思います。
ただ実際、これらの症状にのみに焦点をあてた対症療法では、
なかなか症状がおさまらない、もしくはまた違う症状が出てきた、
ということも少なくないのではと思います。
当ルームでは、パニック障害もその他の困りごとと同じく、
その方のこころの意識していないところからの、その方のSOSであると考え、
その方のこころが今、このような症状を通して何を訴えているのかとのこころの声を、
知ることに向かって作業を進めていくことになります。
わかってもらいたかったそのかたのこころの声をくみ取ることの作業をもって、
症状はその意味を失い、症状そのものが存在しなくなります。
当ルームは、根治的な治療を提供しています。
そんなにうまくいくの?
もちろん、言うは易く行うは難しです、が、
当ルームが、そこに行きつくための心理療法を提供することは確かです。
来室くださる方は、変わりたい、症状をとりたい、と切に願い、
思うことを自由に話していただければ(話せなければ沈黙でも)、それだけでOKです。
時間は相応にかかりますが、その取り組みの手ごたえをお感じいただけたなら、
毎週1回以上での継続的な面接をとおして、今後の人生を大きく変える何かが得られます。
それは、自分の判断で自身の歩みを決めていける、責任を持てるこころの獲得であり、
自身を肯定できるようになるとりくみといえます。
精神分析の学びは、このことを可能にする理論を私に提供してくれました。
その理論を生かせるか否かは、その治療者次第であることは付け加える必要があります。
京都でも精神分析的心理療法を、低額(500円、1000円、3000円、4000円)で受けられる、ところもあるようです。相性がよく効果が得られればよいでしょう。ただ、少なくとも創始者のフロイトは、一定額以下の料金設定には異を唱えていました。
お話がそれてしまいましたが、
不安は、一定、健康なこころが抱えている到達可能なこころの叫びであると、私は思います。
その叫びを知ることは勇気のいることかもしれませんが、自由なお話とそこで発生する、
正直なお気持ちを私に表現してくだされば自ずと事態は進展していきます。
過日の師の勉強会で、進展は面接の中で起こってきて、それが起こると、納得のいく解釈を
ずっとたやすく与えられるようになるとのビオンの言明の紹介がありました。
このような解釈をお伝えすることこそが、当ルームの仕事と思っており、そこには、
ある種のインパクトをともないますが、そのことをよしとする方々と共に作業を進めています。このような自負ともいえる言明がなせるのも、今までに当ルームをご利用いただいた方々との、経験に裏打ちされているからこそです。これらの経験は重層的なものであり、コメントを投稿できるような類のものではありません。
またまた、お話がそれていきそうですので(笑)・・・、
それでは、この辺でおひらきといたします。
お立ち寄りいただきありがとうございます。
ぐっと気温が下がりましたのでお風邪など召されませんようにご自愛くださいませ。